4月20日(土)、とても気持ちの良いお天気の中、深泥池(みぞろがいけ)にて、
中学1年生全員を対象に地球学フィールドワーク「深泥池見学会」を実施しました。
深泥池は、京都市北区にある池で、氷河期からの生き残りとされる生物と、温暖地に
生息する生物が共存しており、深泥池の生物群集が国の天然記念物に指定されている
ほど、学術的にも貴重な池です。
現地では、深泥池自然観察会の成田先生に、深泥池の成り立ちや特徴、水辺に住む
動植物、池に浮かぶ高層湿原である「浮島」などについて説明していただきました。
あまり見ることのない野生のジュンサイを触らせていただいたり、様々な昆虫を間近に
見られて生徒たちは目を輝かせていました。
また、普通はもっと早い時間に行うはずの貴重なトンボの羽化の様子が、偶然にも見る
ことができ、生徒たちは一生懸命その様子をスケッチしていました。
しかし、例年ならば毎年この時期には、1万年前の氷河時代からの生き残りである
「ミツガシワ」が池にさくさん咲いているそうですが、野生の鹿に食べられてしまい、
ほとんど残っていませんでした。野生の鹿は70匹ほど深泥池周辺の山にいるそうです。
深泥池について下調べもきちんとしており、様々な質問が飛び、先生のお話を聞きながら、
メモを取ったりスケッチをしたり、とても熱心に観察を行っていました。
実際に”自然”を見て、聴いて、触れて、匂いをかいで、舌で味わうことで、生徒たちは教室での
勉強だけでは解らない、深泥池の持つ魅力を五感で感じ理解することが出来ました。