10月1日(木)、放送にて後期始業式を行いました。
始業式でお話された佐々井学校長からの式辞をご紹介します。
『式辞を申し上げます前に今日も朝早くから明日開催の中学体育祭のグランド準備等にあたってくださいました柔道部の生徒の皆さん、先生方ありがとうございました。感謝いたします。
皆さん、おはようございます。2020年度後期の始業式を迎えました。勉学の秋、文化・スポーツの秋。生徒の皆さん一人一人が興味関心のある分野について、これまでの学校生活で努力してきたことを心地よい気候のもと、より深く学びにチャレンジし続けていただきたく思います。そして、学外で皆さんの学びの成果を発表する機会に恵まれることもあります。
昨日、高等学校1年生田原さん、日谷さん、松山さん、竹森さん、4名が、亀岡市役所を訪問しました。
亀岡市はプラスチック製レジ袋の提供を小売店禁止する全国初となる条例が今年3月24日に、亀岡市議会で可決、成立しました。来年1月1日より施行されます。亀岡市の観光資源である保津川をプラゴミ汚染から守ることが目的です。
日本政府は今年の7月から全国の小売店に対し、プラ製レジ袋の有料化を義務付けることがすでに始まっています。海洋汚染などでプラゴミ削減が世界的な課題となるなか、亀岡市はさらに踏み込んだ対応を取ります。小売業者の多くの方々は条例自体には賛成の立場ですが、コスト負担の在り方などをめぐり課題も残されています。水分の多い商品は紙製の袋では代替できないといった声もあります。
今回、本校の4名の生徒の皆さんは、探究学習で制作した柿渋をつかった紙袋の提案を亀岡市役所にて、桂川市長の前で昨日行ったのです。柿渋を内部に塗った紙袋は水を通しにくいことをプレゼンにて、実験の模様を伝えて証明し、柿渋の紙袋の普及を唱えました。この取り組みの様子が、昨夜午後6時30分からNHKで放映されました。早速、亀岡市民をはじめこの番組をご覧になられた皆さんから本校生に対し、お褒めの言葉となお一層研究活動と普及活動に励み、地球環境を守る活動に賛辞を送ってくださいました。本校はこれまで持続可能な開発目標SDGs17のGLOBAL目標への取り組みを行ってまいりました。今回の提案もまさしくSDGsの取り組みにつながります。 4名の生徒の皆さんはこれからも是非とも研究活動を続け、よりよい社会づくりに貢献する取り組みに励んでください。
中学校では地球学、高等学校においても皆さんは探究学習に取り組んでいることと思います。今、何をしなければならないのか。その課題や疑問に対し、何をどのように学び、そして何ができるかを人として、皆さんが将来迎えるこの世界の舞台で周りの方々と一緒になって、よりよい社会を作り出す人として、成長し続けるのか。ぜひ、「進路の秋」と心に刻み、今日から始まる後期の授業や放課後、自らの学びを深めていただきたく思います。高校3年生、高校生活もラスト6か月。皆さん一人一人の進路実現に向け私たちはこれまで通りしっかりと支えます。悔いのない高校生活を送りましょう。がんばれ高3。
部活動においても、高等学校では柔道部は全国選手権大会、サッカー部は全国選手権大会、バレーボール部は春高バレーの京都府予選が始まります。ソフトテニス部は府下大会出場を決めています。卓球部は全国選抜大会兼近畿新人大会への個人戦、団体戦にて府下大会進出を決めています。軟式野球部は秋の大会に臨みます。中学では、アウトドア部、テニス部をはじめ秋の大会に挑みます。そのほか、中高ともに運動部のみなさん、来る全国大会の予選に向けて日々の練習に励んでください。文化部ではバトン部が関西大会出場を決めています。美術部の皆さんの作品が全国審査に進まれていることもうれしいことです。また、この秋には私学展が予定されています。芸術の秋を飾る皆さんの作品が出品されますことを期待しています。
これまで同様、正しく恐れる、ことを肝に銘じ、健康で有意義な学校生活を送りましょう。皆さんの活躍を心より期待し式辞とします。ありがとうございました。』