3月1日午前10時より、平成29年度卒業式が挙行されました。
本年度、国際コース57名、特進 ADVANCEDコース72名、
特進BASICコース136名、進学コース143名、合計408名が
本校を巣立っていきました。
学校長から卒業生に向けた言葉では、昨年イギリスで出会ったクルド人のタクシー運転手についてお話いただきました。
「故郷から離れ、生活の糧を得るために一生懸命頑張ってタクシーの運転手のライセンスを取得し、家族を養えるようになったこと、今この地で安心して生活できるようになったことへの喜び、しかし故郷には未だに厳しい生活を余儀なくされている同胞がいること。今を一生懸命に生きることがいつか平和実現の糸口になると話してくださいました。人との出会いは、自分の生き方を振り返る機会となると同時に、人から信念ある生き方を学ぶ機会となります。
卒業生のみなさんは早朝から放課後まで、それぞれがやれることはすべてやると心に決め、高みの目標を掲げ目標成就に向けて毎日、毎日、真摯に取り組んできました。まさしく、これこそが、京都学園が目指す「世界のどの舞台に立っても堂々と自分の意志で行動する人になる」ことなのです。是非とも10年後、20年後、皆さんが世に優しい手を差し伸べる立派なプロとなり、雄姿を見せてくれることを心より待ち望んでいます。本校の建学の精神を体現し大いに飛躍してくれることを期待しています。」
と話されました。
また卒業生代表からは、
「入学して初めてあった学年アッセンブリで、学年主任の川口先生が話された
毛利元就の三本の矢の話を振り返り、本校の4コースを4本の矢にみたて、
学校生活や行事、部活動を通し各クラス、コース、部活動、学年全体が結束し、
大きな力となりました。
また、部活動でキャプテンとしてみんなを支えてきたつもりの私が、実はみんなに
支えられてきたことに気づいたこと、そして多くの方々の支えがあって今の自分が
あること。いつか自分自身も誰かを支えることのできる存在になります。」と、
力強く述べてくれました。
厳粛な中に、感動と温かさがある本当に素晴らしい卒業式になりました。