2月5日(水)4限目、本年度最終となる3年1組「数学発表会」が実施されました。
今回は、「数学的確率と統計的確率」というテーマで、現在学習している「高校数学A」の「場合の数と確率」の内容を補う課題でした。
クラス全体のレポートの中から、今回は7名が選ばれました。一人ひとりの内容は、
「『回り将棋』という遊びに使われる金将コマ4枚を投げた際のコマの出方について」
「サイコロは『5の目がよく出る』という仮説に基づいた実験と考察」
「正十二面体・正二十面体サイコロを振ったときの目が出方の統計と検証」
「サイコロ3つを振ったときの目の出方と、試行回数を増やす工夫およびデータについて」
「1~5のカードから3枚選んで並べ偶数になる確率を調べる実験と考察」
「宿題の導入で提起された問題を追求し、統計的確率と数学的確率を比較・分析」
「4色のサイコロを振り、1の目の出た回数、6回単位で1の目が出る回数の統計と考察」
と、いずれも実験に基づいた結果をもとにして考えられており、力作ぞろいでした。
選ばれなかった生徒の研究の中にも、500回以上の実験で統計的確率と数学的確率が近くなるかを検証したものなどがあり、授業ではなかなか時間がとれない実験を、冬休み中に家庭で一生懸命行なってきた成果が表れていました。
今回の発表で感心したのは、それぞれの発表者が時間を見て、50分授業の中で、準備時間を除いた40分間で見事に発表をまとめ上げたことです。また、発表を聞く生徒の態度もすぐれていました。
冬休み前後に「高校数学Ⅰ」の「データの分析」を学習しましたが、その学習内容もしっかり反映させ、「箱ひげ図」「ヒストグラム」を示していた生徒の発表もありました。また地球学などでパソコンを利用する機会も多いので、パソコンで実験にアプリを利用し、集計に活用する生徒もいて、発表が多彩なものとなりました。
情報化社会、とりわけAIが社会のすみずみまで入り込んでくる時代に、データを読み取れる能力、また「統計と確率」を理解し使いこなす能力が求められていますが、今日の発表は将来につながる内容がありました。
こうして本年度最終の数学発表会は、充実した内容とともに、3年1組生徒の成長を示すものとなりました。
3月上旬の「地球学」発表大会でも大いにがんばってほしいです。
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