高校1年生を対象とした文化講演会を開催し、探検家・ノンフィクション作家の角幡唯介さんをお迎えしました。
角幡さんは、北極圏やグリーンランドなど極地を舞台に、長期にわたる探検を続け、その体験をノンフィクション作品として発信されています。今回の講演では、グリーンランドでの犬ぞりによる旅を中心に、現地の人々との交流や狩猟、厳しい自然環境の中での生活など、豊富な写真や映像を交えながらお話しいただきました。
講演では、犬ぞりで移動しながらアザラシなどを狩り、自然から得たものを食料や衣服として生活に生かす、グリーンランドの人々の暮らしについて紹介されました。極寒の地での生活や、犬たちとともに何百キロにも及ぶ旅を続ける様子からは、自然と向き合いながら生きる人々の知恵や文化を知ることができました。
また、白クマとの遭遇など、実際の探検で経験された出来事についてもお話しいただきました。想像を超える厳しい環境の中で、犬ぞりの犬たちを信頼し、仲間と協力しながら困難を乗り越えていく姿に、生徒たちは熱心に耳を傾けていました。
講演の最後には、角幡さんご自身の経験をもとに、これから人生を歩んでいく高校生へのメッセージが送られました。
「手応えのある生き方をしてほしい」
そのためには、さまざまな経験を積み、人と出会い、心を動かされる出来事を大切にすること。そして、一つ一つの経験を積み重ねる中で、自分自身の「道」を見つけていくことが大切だと語られました。
講演後、生徒を代表してお礼の言葉を述べた生徒からは、
「日本でしか経験できないことと、海外でしか経験できないことがある。冒険したり、海外に行ってその土地の文化を学んだり、経験したりすることが大切だと思った」
という感想が述べられました。
今回の講演を通して、生徒たちは普段の生活ではなかなか触れることのできない極地の自然や文化に触れるとともに、「経験すること」や「自分自身の道を見つけること」について考える貴重な時間となりました。
講演会にあわせて、図書館では角幡さんの著書を紹介する展示も行いました。また、講演後にはご著書へのサインもいただきました。図書館には『エベレストには登らない』『どうせ死ぬなら北極で』『極夜行前』『地図の無い場所で眠りたい』をはじめ、角幡さんのさまざまな著書を取り揃えています。
講演で聞いた言葉や写真、映像を思い出しながら、ぜひ本を手に取り、角幡さんが実際に見た世界を文章からも追体験してみてください。











