平成26年度、本校がスーパーグローバルハイスクール・アソシエイト校に指定され、その取り組みの中心として展開している「KOA・グローバル講座」(KOAはマオリ語で「幸せ」という意味)の第3回が、立命館大学国際関係学部准教授の宮口貴彰先生をお招きして行われました。テーマは「省エネルギーを通して地球環境を考える。わたしたちにできること」です。
講座は一方通行的なものではなく、まず高校1年国際コースの生徒たちが、京都学園高校の電気代を自分たちなりに計算し、無駄をなくしていくにはどうしたらよいかを考えます。それをポスターに書いて、会議室の壁面に掲示しました。そして、社会全体にエネルギーの節約をどう訴えていくか、どうしたら皆が協力するようになるかについて、議論し、宮口先生が助言を与えていくというスタイルで進められました。
宮口先生は、本校の卒業生であり、海外の大学での学習・研究の経験を長く積み、その実績で国連での仕事を務めるようになられました。生徒から「どうしたら国連の仕事をできるようになるのか」という質問が出されました。宮口先生は、「世界のために何か自分にできることはないか」と思い、自分の「好き」なことを追求していくうちに、国連の仕事をする機会が巡ってきたと語られました。
とにかく実践すること、実践しないことの方が後悔するということです。まさにアクティブ・ラーニングを実践してこられたのです。午前中いっぱいかけたこの取り組み・学習で、高校2年での留学を控えた生徒たちが、将来への思いを新たにしたに違いありません。