6月28日(土)、京紫会(PTA)第3回文化教養講座として、京都先端科学大学工学部の川上浩司先生をお招きし「不便益~不便の価値を見直す」というテーマで保護者対象の講演会を実施しました。
不便益(benefit of inconvenience) とは、
世の中を便利にすればよいと思われがちな工学において、「そうでもない」という思いで組み立てられた理論です。
近年、不便益という考え方・理論は、工学系という枠にとどまらず、世の中のものごとを見る視点という側面を持つようになってきました。
川上先生の不便益は、4年前からは中1の国語の教科書(光村図書)に掲載されたり、工学に限らずさまざまな分野で注目を集めています。
川上先生には不便益のさまざまな例を紹介しながら、大変わかりやすくお話をしていただきました。講演後も保護者の皆さんから多くの質問の手が上がるなど、大変有意義な時間となりました。
【講師プロフィール】
川上 浩司(かわかみ ひろし)先生
京都大学工学部出身。在学中は人工知能を研究し、修士課程修了後、岡山大学工学部で助手をしながら、博士号を取得される。
その後、京都大学情報学研究科准教授、京都大学学際融合教育研究推進センター特定教授を経て、現在は京都先端科学大学工学部機械電気システム工学科教授を務めている。
専門はシステムデザイン、システム工学。
詳しいプロフィールは下記をご覧ください。
https://www.kuas.ac.jp/faculty-members/faculty/kawakami-hiroshi/