4月24日(土)、深泥池(みぞろがいけ)にて、中学1年生全員を対象に地球学フィールドワーク
「深泥池見学会」を実施しました。
また京紫会(PTA)第1回文化教養講座として7名の保護者の方も参加いただきました。
深泥池は、京都市北区にある池で、氷河期からの生き残りとされる生物と、温暖地に生息する生物が
共存しており、深泥池の生物群集が国の天然記念物に指定されているほど学術的にも貴重な池です。
現地では、深泥池自然観察会の成田先生に、深泥池の成り立ちや特徴、水辺に住む動植物、池に浮かぶ
高層湿原である「浮島」などについて説明していただきました。
本州ではあまり見ることのない野生のジュンサイを触らせていただいたり、トンボの幼虫ヤゴを間近に
見て生徒たちは目を輝かせていました。
例年ならばこの時期には、1万年前の氷河時代からの生き残りである「ミツガシワ」の花を見ることが出来ますが、今年は開花の時期が早まり見ることができません。
しかし白いカキツバタがきれいに花を咲かせていました。
深泥池について下調べもきちんとしており、様々な質問が飛び、先生のお話を聞きながら、メモを
取ったりスケッチをしたり、とても熱心に観察を行っていました。
実際に〝自然″を見て、聴いて、触れて、匂いをかいで、舌で味わうことで、生徒たちは教室での勉強だけでは
解らない、深泥池の持つ魅力を五感で感じ理解することが出来ました。